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防災の取組

神奈川県私立小学校協会の防災の取組

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2015年9月29日

子どもを持つ親にとって、わが子の「安全」は非常に大きな問題です。私立小学校の児童の多くは公共交通機関を使用し通学しています。東日本大震災の時、通学途中の私立小学校児童が学校、家庭のコントロール外となり、孤立したという事例が発生しました。子どもが所在不明の間の保護者や担任の不安は、想像に余るものがあります。
大震災の経験でも、子どもが校内にいれば安全の確保はほぼ完全にできることは証明されました。そこで、問題となる通学途中の子どもの安全確保策として、神奈川県・東京都の全私立小中高連携による児童保護システムが実施されているのでご紹介します。

システムの概要

ⅰ) 地震その他の震災発生時に通学途中にあり、車中、駅、バス停等で児童が孤立した場合、最寄りの私立小学校、中学校、高等学校に児童は避難することができます。
※児童は、最寄りの私立学校を自分で探し避難します。私立小学校各校はこの点に関する指導を児童と保護者にすることにより、意識を高め安全確保に努めています。
ⅱ) 児童を保護した学校は、神奈川・東京の私立の小・中・高間に構築されたネットワーク上に、保護児童の在籍校に学年、氏名や保護状況などを記載します。
※各校に指定されたID、パスワードがないとネットワークに入れないので、児童の情報が外部に漏れる心配はありません。
ⅲ) 自校の児童保護の情報を確認した学校は、その情報を保護者にメールなどで伝えます。
ⅳ) 子どもの状況確認をした保護者は、こどもの保護されている学校にむかえに行きます。
※この時点でこどもは学校に安全に保護されているので、保護者には道路状況等を考慮し落ち着いた対応をとることが可能となります。

各私立小学校各校は、万一の場合に備えこのシステムが混乱なく運用されるように努め、危機に際して、児童、保護者、教職員などの関係者すべてが落ち着いた行動のとれるよう指導をしています。

このシステムは現状東京都の私立小中高とも共有されているので、東京在住の神奈川私立小学校在校生も利用可能となっています。千葉県、埼玉県の私立小学校への活用は現在検討中で、実施の時期については未定となっています。

このシステムにより、危機に直面した児童の安全は格段に向上したといえるのではないでしょうか。今後も、私立小学校各校は様々な危機を想定した訓練や、子どもたちの危機管理能力を向上させる様々な活動により、児童、保護者、教職員の意識向上を図る取り組みを継続してまいります。