著者は、長く私立中学校・高校の教諭として生徒とかかわり、現在は東洋大学教職センター専門員として教員志望の学生指導にあたっています。

本著は、教育理論や実践の書ではありません。著者の「生徒、保護者、それに教師が、共に揺れながら生きる。むしろ、共に悩む中でこそ人は育つ」という考えを中心に据え、長い教員生活の中で出会った、生徒・保護者の声、同僚や先達の言葉から学んだことを伝えるために、現職の教員やこれから教員を志望する学生だけでなく、悩みを抱える保護者へのメッセージとして書かれました。

それぞれに悩みを持つ、児童・生徒、保護者、教員に対して「考えるヒント」となる本書をお勧めします。