この絵本には、キリン、ゾウ、カバ、パンダなどの動物の赤ちゃんが生まれてくる様子が描かれています。どんな形でどんなふうに生まれるのか、生まれてすぐはどのように暮らすのか、親はどのように成長させるのかなど、絵も交えながらわかりやすくかかれています。そして、最後に人間の赤ちゃんはどうやって産まれてくるのかも紹介されています。最初はお母さんのお腹の中で見えないくらい小さいこと。産むときはお母さんが力いっぱい産み出してくれること。最後の1ページには、人間のお母さんが、赤ちゃんを抱きかかえながら微笑む絵で締めくくられています。
　子どもたちに読み聞かせをすると、目に涙を浮かべながら聴く子たちもいます。読みながら子どもたちの表情を見ていると、穏やかな気持ちになります。私たち大人が読んでも、小さいころを思い出したり、母の顔を思い浮かべたり、我が子に会いたくなったりするなど、心動かされるお話です。