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チム・ラビットのぼうけん(童心社)

掲載日:2023/3/17
アリソン・アトリー
石井桃子/訳
中川宗弥/画

 うさぎのチムはお父さんとお母さんと村の草刈り場で暮らしています。好奇心旺盛なチムが、大ばさみを使って自分の毛を刈ってしまうお話、野原で見つけたまほうのがらすをめぐってちょっとした騒動になるお話など、9話。チムの無邪気さにくすりと笑ったり、のびのびとした原っぱの気持ちのよさを感じたり、折々に手にとりたくなる一冊です。

 物語の楽しさはもちろんのこと、声に出して読むと、そのやわらかな日本語の心地よさに気がつきます。このような美しい言葉を、子どもたちの耳に届けてあげたい。それも、この本を毎年紹介する理由のひとつです。本校では2年生の図書の授業で、この中の1話を、ストーリーテリングで紹介しています。お話を聞いた後は、“チムともっとお近づきになりたい”児童がこぞって本を借りていきます。続編もあります。

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