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おおどろぼうホッツェンプロッツ(偕成社)

掲載日:2023/8/10
オトフリートプロイスラー
訳 中村浩三

物語の舞台は、ドイツのとある田舎町。大どろぼうのホッツェンプロッツは窃盗や誘拐などをする泥棒です。そのホッツェンプロッツがカスパールのおばあさんのコーヒー挽きを奪ったことから、彼を捕まえようとする2人の少年、カスパールとゼッペルが大泥棒と知恵比べをしながら、魔法使いや妖精にも出会いながら物語が進むファンタジー色も強い作品です。

小学3年生の夏休みに読んだことがこの作品への出会いです。読んでいると楽しくなるリズムの良い登場人物の名前や大泥棒なのにコーヒー挽きを奪うの?といった疑問や、二人の少年の知恵にワクワクしながらあっという間に読み終えてしまったのを覚えています。

今は小学一年生にも読み聞かせをしていますが、みんなこのお話が大好き。一章ごとにハラハラドキドキしながら私たちみんなが、カスパールとゼッペルの応援者になっています。

自分と近い年であろう二人の少年が、恐ろしいけれどもちょっと残念な大人たち相手に頭を使って挑みます。私はなるべくばかのようにふるまう二人が大好きです。

純粋なワクワクや、相棒が欲しくなる気持ち、ページを次に次にと進めたくなる作品です。ぜひ子供たちに勧めていただけたらと思います。

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